最近、バーコードハゲの気持ちがわかるようになってきた
このところ、どうも 髪の毛が薄くなってきた。
元々そこまで密度が濃かったわけじゃないけれど、もう少し毛が生えていた気がする。
元々デコが広かったことや髪の毛を伸ばすのが面倒だからずっと長年坊主にヒゲというスタイルでやってきた。が、サラリーマンをやっているとなかなか坊主にヒゲがまかり通る業界というのも少ない。案の定今の職場も坊主はNGなので渋々髪の毛を伸ばした。
が、髪の毛を伸ばしてビビった。
若干ハゲてた。
幼少期からデコが広かった私はネタで友人からハゲ的なあだ名をつけられてきたし、多少は慣れていたつもり。でも、ガチでちょっとハゲてくると、ぶっちゃけ笑えない。常に誰かが私のハゲを噂しているような気がして、気になって仕方ない。
ハゲるパターンはいくつかあって、デコ側かつむじ側か。私の場合はデコ側からくるスタイルだ。いわゆる「そのまんま」風。カッパやザビエル系じゃなくてよかった。
自分がハゲてみて、初めてバーコードハゲの気持ちがわかった。
日に日に薄くなる頭皮。比例して傷ついていく男のプライド。でもなんとかして髪の毛があるように取り繕わなければならない。気づいたら私は広くなったデコを隠すように、後ろや横に生えている髪の毛を前に持ってきていた。すなわち、それはバーコードハゲのアレと同じ状況ではないか。
それ以来、私はバーコードハゲを見つけたらリスペクトしている。
トレンディエンジェルみたいに短所を笑いに変えられるハートの強さが欲しい。
そうだ、全員チョンマゲにすればいい。
サムライになればいいんだ。もう。そしてハゲに触れるやつは片っ端から切って切って切りまくるんだ。
そんな妄想をしつつ、心の闇を打ち明けられる数少ない友人にハゲの悩みを打ち明けた。すると、「お前、別に結婚しているし子供もいるから別にハゲでもよくない?」と言われた。
あのな、そーいう問題じゃないんだよ。クソが。
所詮、ハゲてない人にはハゲの気持ちなんてわからないと痛感した。
そういえば上司が「ハゲタカ」というドラマが面白いとかなんとかいって私に勧めてきた。これは、私へ向けた遠まわしなパワハラかもしれない。法的処置をとろうか検討している。
どうか、日本がハゲに寛容な世の中になりますように。