人生は割と想定外

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様々なジャンルのニッチな話題を一方的な独断と偏見で深掘りしてく雑記ブログ

ブラック企業は二種類ある

正月休みも終わり、本格的な業務がいよいよ始まった。幸いなことに職場は年々劣悪な環境を改善しつつある。

 

私が働く会社は、入社した頃は超体育会系のベンチャー企業だった。元々営業至上主義の会社で、毎朝朝礼で社訓を絶叫し、シメは謎の円陣を組み団結心を煽るのが日課だった。そんな状況だから人が入ってもすぐ辞めてしまうのだが、根が体育会系の私にはウマが合っていた。罵声が飛び交っていたがみんな根は優しい人達だった。

 

そんな会社も年数が経つごとに規模や目指す方向が変わり、ある時期を境にそれまでのカルチャーが一気に消滅した。

 

今はいっぱしのIT企業へと変貌し、朝礼も週一回でもちろん絶叫なんてない。昔は誰でも入社できた。バカでも身元不明でも年寄りでも大丈夫だった。今は学歴重視で大卒の新卒しか取らない。中途も同様で、加えてキャリアがないと無理だ。もしも今この会社に私が入社しようとしても200%無理だと断言できる。なんたって私は前職は婚活サイトの管理者で、環境はヌルかったが業界がブラックだった。

 

前振りがえらく長くなったが、ブラック企業には二種類ある。業界がブラックか業務内容がブラックか。私はどちらも働いたことがある。もしもブラック企業に勤務せざるを得ないなら、絶対に前者がいい。業界がブラックでも環境がヌルくて、地味にサポートしてくれる。というか助け合う風潮があるが勤務体系とかアバウトだったが金はくれる。

 

若い頃にブラック企業やグレー仕事で経験を積んでしまうと、あの頃が恋しくなる瞬間がある。年齢を重ねると昔の良かった思い出や記憶をやたら引きずってしまい、それが環境の変化に拒否を示すから、居心地が悪く感じてしまう。

 

なんとなく、企業が年寄りを取らない原因がわかった気がした。