人生は割と想定外

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様々なジャンルのニッチな話題を一方的な独断と偏見で深掘りしてく雑記ブログ

偽物が本物を超える瞬間

先日、友達がヤフオクで騙されたらしく、物凄い剣幕で怒っていた。話によるとadidasでえらくプレミアが付いてるシューズがあるそうだ。

そういえば中学生くらいに東京ではエアマックス狩りとか流行ってたな。同じ時期、私の地元ではノースフェイス狩りが流行っていた。

 

その時も今回も偽物は存在していたし、クオリティはピンキリだった。それに偽物と聞けば忌み嫌っていた。しかし今は価値観も変わり、偽物であっても本家を超えるレベルや独自の進化を遂げているなら、私はオリジナルだと思うようになったし、リスペクトしている。

 

この価値観や考え方に至った理由がある。私の先輩で、90年代初頭からアメリカのゲットーで長年に渡り暮らし、あの911も経験したという方がいる。たまに会って食事をすれば楽しい話で、心から尊敬している。

 

そんな先輩はいつも見たことのない高級腕時計をしているのだが、驚くことに、ウン百万する時計のパーツを組み合わせてオリジナルの偽物時計を作るという、中華顔負けの魔改造が趣味なのだ。

 

そんな先輩の影響で、最近知ったある時計ブランドが気になっている。プロハンターという名前で割と知っている方もいるかもしれない。

 

これのブランドはロレックス等の高級時計をハンティング用に加工しているメーカーで、本物のロレックスにpvd加工を加えて真っ黒にしてしまう。その値段は加工代込みで200万。

 

しかしロレックスは改造を加えてしまうと修理対象外になってしまい、オリジナルではなくなってしまう。それは偽物になることを意味しているが、それでも手を加えるだなんて完全にどうかしている。が、偽物を超えて完全にオリジナルに昇華させている。私はいつかそんな本物を超える偽物を買いたい。