人生は割と想定外

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様々なジャンルのニッチな話題を一方的な独断と偏見で深掘りしてく雑記ブログ

生き霊の取り方

私はオカルトが大好きだ。

霊感なんか全くないが、年中youtubeで心霊動画やホラーゲーム実況を観ている。でも、実際にお化け屋敷や心霊スポットには行きたくない。私は安全が担保された状況じゃないと楽しめない極度のチキン野郎だ。


そんな私が1番好きなオカルトは、近しい友人が経験した心霊話が大好物だ。テレビやネットでは感じない生々しさを感じられるからだ。今回お話する『生き霊の取り方』は友人から聞いた話だが、取る方法が面白くて今も覚えている。


生き霊に取り憑かれたのは、友人の後輩で、一時期一緒に働いていたこともあった。彼は副業でホストをやっていた。それはもうイケメンで、よく冗談で何人くらい貢がれてるの?なんて話もしていた。ある日、彼がホストを引退するとかでパーティを開くといって、意気込んでいたのを覚えている。


数日後、彼が勤務していたフロアに遊びに行くと、大怪我で入院しているという。さらに、そのことはニュースになって実名で報道されていた。 犯人は彼の彼女で、別れ話のもつれで複数箇所刺されたらしい。トイレに逃げて警察に助けを求めたそうな。完全に怨恨じゃないすか…と、いうことで彼の引退パーティも中止になってしまった。事件から1カ月後に復帰した彼に会ったが、まだ怪我の具合など痛々しくて冗談でも事件の話に触れることができなかった。


それからしばらくして、友人から彼の様子がおかしいと相談があった。あの事件以来、彼は情緒不安定で、ちょっとヤバイらしい。生き霊に取り憑かれたと話をしているようで、私は変なクスリでもやってんだろ?と思い、違う意味でヤバイと思った。ほどなくして、彼は除霊のために某県に滞在している有名な霊媒師に相談に行った。わざわざ予約する位だからかなり有名なのだろう。帰ってきた彼は、以前のように明るい性格で事件後の雰囲気は感じなかったのが、とても不思議だった。


ガチで除霊したらしいので詳しく話を聞いてみた。私はエンタメ的な除霊のイメージが強く、織○無道氏のように叫び散らしたり肩をバンバン叩いて除霊すると思っていた。が、実際は患者の腕を霊媒師が両手で挟み、脇の下からスッと抜くらしい。


生き霊は様々な霊の中で最もタチが悪いようだ。それは生き霊を飛ばす本人が行きており、一旦霊を取り払ってもまた飛ばしてくるからキリがないそうだ。

この記事を書き終わったら例の友人に後輩くんの近況でも聞いてみようと思う。